巨大地震が襲ってきたときは、自らの判断で避難行動をとることが重要です。
そのためにも、いざというときにどう動くか、ご家族全員で避難ルールや連絡方法について事前に話し合っておきましょう。
話し合いは次の3つの項目を基本に進めて頂くとよいと思います。
① どこへ避難するか
まずはご自身の居住地域の指定緊急避難場所や指定避難所の位置、地域のハザードマップなどを確認します。居住地域の危険度を把握し、拠点からなるべく近い安全な避難所を探しましょう。
★名古屋市内の防災情報はこちらからご確認いただけます。
地震はいつ起こるかわかりません。
ご自宅にいるとき、職場にいるとき、学校にいるとき、子どもが遊んでいるときなど、様々なシチュエーションを想定して、それぞれの場所からの避難所の確認、どういう経路で移動するのか、移動時間はどれだけかかるのかなどの確認もしておくことをおすすめします。
② どのタイミングで避難するか
名古屋市では、現在避難情報の警戒レベルを以下のように定めています。
(以下名古屋市HPより抜粋)
【警戒レベル3】高齢者等避難
災害が発生するおそれがあるため、避難を促すために発令するものです。
お年寄りの方や障害のあるかたなど避難に時間のかかる方と、その人を支援する方は、危険な場所から避難してください。それ以外の方については、気象情報を注視し、避難の準備をしてください。
【警戒レベル4】避難指示
被害が発生するおそれが高いため、避難を促すために発令するものです。
速やかに危険な場所から全員避難してください。
近くの安全な場所や屋内の高いところに避難するなど速やかに危険な場所から避難してください。
【警戒レベル5】緊急安全確保
災害が発生又は切迫していることを把握した場合に発令するものです。
命を守る最善の行動をとってください。
避難場所等への移動が安全に行えない場合は、自宅や近くの建物で少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、直ちに安全を確保してください。
ご家庭の環境にあわせ、どのレベルで避難行動を開始するのか決めておくと、家族がバラバラになってしまっている時でも、安心して各々で行動できるのではないでしょうか。
③ 家族の安否確認をどうやって行うか
災害時の家族との連絡方法は、一つだけではなく、いくつか準備しましょう。
携帯電話がつながらなかった場合も想定して、NTTの災害用伝言ダイヤル171、携帯電話キャリアの災害用伝言板、その他FacebookやTwitterなどのSNSツール等、どの連絡方法で連絡を取り合うのかを決めておきます。
ただ、連絡を取るのは、絶対にご自身が安全な場所に避難できてからにしてください。
もし皆が離ればなれになっているときに大きな地震が発生したら、大体の人は、揺れが収まったらすぐに安否の連絡を取ると思います。
しかし、その行動が命取りになることもあるのです。
揺れが収まっても、余震による建物倒壊、火災、津波などさらなる危険が襲うかもしれません。
東日本大震災でも家族に連絡をしていて津波に巻き込まれ、亡くなった人がいます。
ご家族やお友達が心配で一刻も早く連絡が取りたいという気持ちはわかりますが、巨大地震に襲われたときには、それぞれが生き延びることに集中し、安全な場所に身を置くための行動ができるよう備えておきましょう。
そのために日頃から家族で災害時の行動を確認し合っておくことが重要なのです。
また、最近の住宅は耐震基準を満たしている家がほとんどなので、家族の待ち合わせ場所を自宅にされている方も多いかもしれません。
しかし、災害時は何が起きるか分かりません。
自宅から避難しなければならない事態が起きた場合に備えて、学校等、他の待ち合わせ場所も設定しておきましょう。
ただ、避難施設では、自宅と違い、人が多く集まることが予想されます。
確実に家族と会えるように、「○○小学校に集合」ではなく「○○小学校の校庭の鉄棒の前に集合」等と具体的な場所を指定し、さらに、「朝10時と午後3時にここへ集まる」と集合する時間等の詳細も決めておくことができると、待っている側の不安が軽減できますし、向かう側も、10時までに待ち合わせ場所にたどり着くことが難しくても、15時を目指して焦らずに、安全に行動することができるのでおすすめです。
このように、それぞれの避難方法を家族で話し合ったら、いざというときのために、話し合った行動や連絡方法等を紙などにまとめ、それを家族全員が常に携帯しておきましょう。
いくら事前に話し合っていてもパニックになって内容を忘れてしまっては意味がありません。
紙でも、携帯のメモでもいいので、災害時に話し合った内容がすぐに行動にうつせるように携帯しておくことが大切です。
以下に、名古屋市の避難情報広報チラシも掲載いたしますのでご参考ください。