インスペクションには「外壁の浮き」という確認項目があります。
「打診棒」という機材を使って確認するので、コンコンと壁を叩いて確認していくのかと思いますが、浮いている部分を強く叩いたりすると、その部分が剥落する可能性があるので、確認方法は撫でるようなイメージで軽く触る程度です。
外壁の浮きの原因は「仕上げ材の皮膜が浮いている場合」と、「モルタルが浮いている場合」が考えられます。以下はその対処方法です。
<仕上げ材の皮膜が浮いている場合>
■個所が少なく、比較的小さい浮きであれば、浮いている部分を剥がして、外装材を守るために、同じような色·同室の塗料を塗って処理を行います。
■定期的なメンテナンスで外壁の塗り替えをするときには、きちんと剥がしてから行います。
<モルタルが浮いている場合>
■どこまで浮いているか調べるために、打診棒で浮いていると思われる部分の周囲を軽く叩いてみます。浮いている部分は、 浮いていない部分より軽い音がします。
■浮いている面積が多い場合は、落下の危険もあるため、その部分の壁を落とし、下地から塗り直して補修しましょう。